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zoom RSS 言葉から見えてくるもの

<<   作成日時 : 2009/08/11 00:15   >>

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「のだめ」の最新刊とともに買ったのが、「日本人の知らない日本語」。


日本人の知らない日本語
メディアファクトリー
蛇蔵&海野凪子


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これは、テレビでも話題になっていたし、ベストセラーになっていることも知っていたのですが、買う予定ではありませんでした。本屋さんで手にとってサラッと読んだら、案の定面白くて、コミックエッセイということもあり、1時間とかからず読めてしまいそう(立ち読みできそう)と、買うのを躊躇っていたんですが、カラーの単行本にしちゃ価格が安い。1000円もしない。880円! 税込みで924円! 雑誌感覚で買うことにしました。
で、「のだめ」を読んだ後に、あっという間にこれも読み終えてしまったのですがね。

日本語学校の先生が外国人学生から日本語について受ける質問の数々、それが突拍子もない発想で面白いのです。丁寧に説明する先生も、質問に答えるべく事細かに調べて、改めて日本というものを再発見するわけですが、日本語学校の先生も大変だなぁと読んでるだけの私は思いました。でもそうやって日本再発見できることはやりがいにも繋がるでしょうね。何といってもコミュニケーションできるのが互いに励みになるでしょうし。

さて、日本語は難しい・・・と、外国人の方も、日本人も言いますが、言語を学ぶ者にとっては実はどの国の言葉でも難しいです。多言語学習をしたことがある(現在休止中)私は、英語をちょっとでもかじったことがあるからヨーロッパで使われる言語に共通点を見出すことができ、英語を足がかりにフランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語の文法を理解しようとしてましたが、やっぱり英語とは違うんですよね。ドイツ、イタリア、スペインの言葉は規則さえ覚えれば読むのは英語ほどには難しくありません。(フランス語はリエゾンする点において読みにくいかも。) でも文法に関しては格変化も英語よりずっとややっこしいです。

それに、日本語学校の外国人学生さんではないけれど、私がヨーロッパの国へ行った学生さんだったら、こういう質問をまず先生に浴びせたと思います。

「どうして、名詞に男性名詞や女性名詞があるのですか!?」

と。ドイツ語にいたっては、加えて中性名詞もありますから。

「名詞はどうしてジェンダーフリーじゃないんですか?」

と質問したら、外国人先生はどのようにお答えくださるのかと、想像しただけでちょっと面白そうです。

大学で第2外国語にドイツ語をとったとき、先生は、「名詞に姓がある!とだけ覚えてください。何で男性・女性・中性の区別があるかはわかりません!そういうものなんです。」といきなり仰いました。質問するなということですね。(^^;

NHKの語学講座でもやっぱり、「そういうものなんです。」としか言ってませんでした。でも、何でなのか聞きたいものです。男性女性中性の区別がなかったら、格変化も楽に覚えられそうな気が・・・しないでもないので。これがあるがために、定冠詞・不定冠詞も違ってくるし、形容詞もそれに伴って格変化しますし、慣れてしまえばどうってことはないのかもしれませんけど、習い始めは面倒でしょうがないです。

ロシア語にも性別の分かれた名詞がありますが、まずキリル文字に慣れるのが大変。ただこれもある程度英語のアルファベットに当てはめることは可能ですけれど。さっぱりわかりにくいのがアラビア語。文章は右から左へ読み書きします。あの流れるような綴り字を書けたらいいのにと憧れはあるものの、読めない。タイ語もクルンクルンした文字が可愛く見えるのですけど、読めない。違いがわからない。韓国のハングル文字も覚えるのも一苦労だけれど、日本語にはない発音もあって、例えば「か」でも二通りありますし、聞き取ったり発音したりが難しい。中国語は漢字だけれど、日本の音読みとも全く違う読みなので、似て非なるものと頭をまっさらにして覚えたほうがよいです。

大学の先生からは、ギリシャ語が一番難しいと以前お聞きしました。文字もそうだけれど、格変化が半端じゃないとか仰ってましたが、ギリシャ語は全然やったことがないのでよくわかりません。数学でしかギリシャの文字は使ったことがないし(それももう忘れてるし)、あとはギリシャ神話くらいの知識しかないですね。興味はありますが。

とにかく、どの言語も、ハードルはいろいろあります。日本語だけが難しいわけではありません。ただ日本語の敬語が難しい・・・戸惑うというのはわかります。日本人の私でも危うい。間違って覚えたまま使っている可能性は大いにあります。外国人の皆さんだけが難しいわけじゃないです。「日本語が乱れている」と批判するくらいなら、大人がもっとお手本になって、立派な日本語を頻繁に話してくださいと言いたいです。耳から入る言葉が一番影響があるんですから。「1000円からお預かりします」という馬鹿げたレジのやりとりは勘弁して欲しいですね。1000円から何をお預かりするんだ? こういうマニュアルでもあるんでしょうかね? 間違ってますよ?

文法を学ぶのも大事ですけど、一番の早道はコミュニケーションなんだというのは痛感してます。必要があるから身についていくんでしょう。

この本の中の外国人学生さんは、黒澤明の映画にハマったとか、日本の時代劇、仁侠映画にハマったとかで、映画から日本語を学んだ人が時代錯誤の日本語を話す人もいるようです。逆に言えば、私達が外国語を映画などから学ぶときは、その背景も知っておかないと時代錯誤の言葉を覚えてしまうわけですね。アメリカの映画であっても、アメリカのそれぞれの地方で訛りがあるでしょうから、南部を舞台にした映画だと南部訛りの英語なんでしょう。何も知らずにそれで英語を覚えたら、南部出身のような英語を話せる・・・と。

大阪在住の外国人の方は見事に大阪弁だし、東北在住の外国人の方は日本人でも話せない東北訛りを綺麗にお話しになるし、文法だ規則だというよりコミュニケーションと耳と口から学んだ言語は身につきやすいというのが立証されてますね。

私も国内にとどまったまま多言語学習をしたところで、さっぱり身につかないのはそういうことなのです。(言い訳)

そういえば、この本以外でも、カルチャーショックを受けたコミックエッセイがありました。「ダーリンは外国人」。小栗さんとトニーさんの本です。トニーさんも多言語学習がお好きなようで、思えば日本語を一生懸命覚えている外国人の方々には多言語学習をして他の言語も話せる人が多いように思いますし、あらゆる国の文化に興味を示す人も多いようです。言語センスも優れてるんでしょうね。私は言語センスも足りてない・・・。

日本語の語源やら、室町時代の女房のギャル語が現在も受け継がれた言葉になってるエピソードやら、この本では再発見が多くて面白かったです。ギャル語を「日本語が乱れる」なんて馬鹿にしてはいけないのです。ン百年たった後、立派な日本語になってるかもしれませんからねぇ。

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