「勇者フルートの冒険」の新シリーズ

もとは小学2年生だった息子さんに語り聞かせるために、お母さんが創作なさったお話が、シリーズ物として大きく成長、大作となってきたファンタジー小説「勇者フルートの冒険」シリーズ。こちらでも何度かご紹介させて頂いてますが、また新しいシリーズが生まれました。

  勇者フルートの冒険・6 ~願い石の戦い~ 作者:朝倉玲さん
  http://www.sets.ne.jp/~asakura/tosyo/flute6/flute600.htm

  勇者フルートの冒険・全シリーズの目次
  http://www.sets.ne.jp/~asakura/tosyo/flute-index.htm

今回のお話は、これまでの5つのシリーズとは若干、雰囲気が変わります。闇のもの、魔のものと戦ってきた今までと違い、複雑な人間関係やよからぬことを企む人達に翻弄されるという点において、魔獣と戦うより厄介な状況になるためです。そして、それがなぜ厄介なのか、それは、金の石の勇者と呼ばれる年若い優しげな風貌の少年が、勇者たるゆえんを持っているからです。げに怖ろしきは人の野望…といったところでしょうか。ネタバレしないよう、奥歯にモノがはさまった書き方にとどめておきます。(笑)

新たな注目すべき人物も登場します。その人物もいわば、人間関係に翻弄されている一人ですし、この物語の中で、フルートやフルートの良き仲間達に影響を与え、また与えられています。ああ、ついネタバレしそう。

それにしても、シリーズを追うごとに、章が増えていく。。。 前回も100章をゆうに超えましたが、今回も。朝倉さんの筆が冴え渡っています。ハラハラしそうな冒険もありますが、今度のシリーズで一番ハラハラするのは、フルートの動向じゃないでしょうか。そして、金の石の秘密も明らかになります。

私的には、このシリーズが私は一番好きかもしれません。痛そうな場面が他のシリーズより少ないから。(笑) いえ、それもありますが、主人公のフルートや仲間たちだけに焦点があたるのでなく、今まで、「金の石の勇者」一行の噂だけが飛び交って、近しい人以外、彼らの本当のことを知らないとだけとどめてきたのが、今シリーズでは、彼らの預かり知らぬところで、多くの人たちの思惑が交錯する点について深く掘り下げて絡めているという意味で、もともと冒険より心情豊かな小説を好む私ですので、ドロドロの人間関係のお話は、「ヤダね~、この人達は。」とブツクサ言いながら、作者がどう処理していくのかを楽しみにしているんですよね。

よろしかったら是非ご一読くださいませ。

この記事へのコメント

2007年03月22日 08:16
Elinorさん、いつも連載が終了するたびに作品をご紹介くださって本当にありがとうございます。
誉めていただけて、すごく嬉しいです。(*^^*)

>彼らの預かり知らぬところで、多くの人たちの思惑が交錯する点について深く掘り下げて絡めている
という点で、ミステリーやサスペンスに近い雰囲気を狙って書いたわけですが、楽しんでいただけたようで本当にホッとしています。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。(*^_^*)
2007年03月22日 10:49
今ちょっと忙しい状態ながら、この作品だけは、アップされるのを毎回楽しみにしています。(^-^)
登場人物が多いと内容をこねたり、練ったりするのは大変だと思いますけれど、書きたいことがはっきりしているというのがわかるほど、うまくまとめられていて、読んでいて楽しかったです。

今シリーズ全体を見て、群集(貴族たちや、兵士たち)のシーンと、フルート一人が石と対峙するシーンの、動と静との対照が私には心地よく読めました。

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